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太陽光ライフ

Tシャツの染色はこれまで同様に危険だし、「トランス脂肪酸を含まない」ドーナツも当分、脂肪、漂白小麦粉をたっぷりと含んで、相変わらずインスリン分泌量を高濃度に上げっぱなしである。
だが人々はTシャツやドーナツのわずかな良い面に引かれて悦に入っている。 だから「エコ洗浄」は何か良いものを買っているという幻想をふりまいているだけである。
・フリー(トランス脂肪酸を用いない)にする」と宣伝した。 外食業界の趨勢に従って、またしても大手の一角が、商品を少し健康的にした格好だ。
だがミソは「少し」という部分である。 同社の商品はまだすべて、脂肪、砂糖、精製小麦粉からできている。
栄養学者が量販店で売られて、万点もの「健縦に良い」とぎれ為商川叩を分析したところ、その大半は別に驚くことではないが健康に良くはなかつた。 それらは「えせエコ商船」であり、ただ環境にやさしいふりをしているだけだ。
確かにエコに向けてのどんな小さな一歩にも意味がある。 だが今日のエコ流行りは、そろそろ転換期に差し掛かっている。
エコ意識は高まっているが、内容が不正確で、理解の深さと明快さを欠くのだ。 「エコ」を売り物にしているものの大半は、見せかけにすぎず、あからさまな誇大宣伝にすぎない。

今日は商船をめぐる一つか二つの特徴だけを取りあげて「エコ」を言い立てる段階。 こうして欠点から目をそらしていては、まるでマジシャンの目くらましだ。
件のえせエコTシャツだけではない。 大型量販店で売られている一○○○点以上もの商品が細っている一七五一二件の「環境にやさしい」という調い文句についての調査がある。
たとえばあるコピー用紙は、いくらか再生紙を漉き込んでいますよ、漂白に塩素を用いていませんよとアピールしている.一方で製紙に関する膨大な環境負荷パルプが持続可能な林業によって生産されたものか、膨大な工業用水は川に戻す前に適切に浄化されているかどうか、などについては口をつぐんでいる.一方で省エネ性能を誰かのプリンタもあるが、室内の空気凌汚染していないかどうか、リサイクル・トナーカートリッジや再生紙が使えるかどうか、については何も語っていない。 要するに、これらは「ゆりかごから墓場まで」エコに設計されているものではなく、一つの問題に取り組んだだけなのである。
確かに相対的に良い製品、建材、エネルギー源はある。 リン酸塩を含まない洗剤、毒性物質の排出の少ないカーペット、持続可能な竹材を使った床材、また主に風力や太陽光など再生可能なエネルギー源を使って発電した電力などだ。
いずれも、賢い選択をしたという気持ちにこうしたエコ選択は、有益ではあるが、今日の「エコ」はただの皮切りにすぎず、あらゆる製造物の膨大な環境負荷のごく小さな善の一片であることを、いとも簡単に忘れることにつながりやすい。 今Hのエコは、明のエコ視野狭窄なのだ。
「エコ商品のうち、実際にどれだけ良いものであるかをシステマチックに査定したものなどないも同然だ」とグレゴリー・ノリスは言う。 「そのためにはまずLCAをしなければならないが、そんなことはめったに行なわれていない」「エコ商品を名乗るのがあまりに簡単すぎるのだ」とノリスは言う。
環境によい一面だけを取り上げることは、そんな商品でさえ山ほど抱えている他の環境負荷からをそらしてしまう。 どんな商品でもLCAをやってみれば、膨大な工業的サプライチェーンの目につかないところで、あれこれの毒性物質を環境中に放出していることがわかる。
そのすべてが、おびただしい環境負荷を生む。 一つの面に着目しても、他の膨大な面が手つかず残るだけなのだ。
ある出版人(この本の版元ではない)は、出版物をできる限り「エコ」にしたいと思った。 そのため大量の塩素を使って漂白するのではなく環境にやさしい酸素処理を施した用紙を探し出し、製本にかかるエネルギーのためにはエネルギー・オフセット権(ネイティブ・アメリカン居留地の風力発電ファームに投資する)を購入した。

だが、障害は他にもあった、と彼は言う。 「大問題の一つはインクだった。
インクは毒性のある化学物質でできている。 印刷機は仕事が終わるたびに洗浄しなければならない。
水で洗うのだが、その排水は単に印刷所から流し出すだけ。 今日では、排水に溶け込んだインクの回収が試みられている。
水性インクなら可能だが、油性インクの場合は印刷ローラーの洗浄にも溶剤を用いなければならず、その大半は有害物質だ。 大豆を用いたソイ・インクがエコな顔料としてはやっているが、ソイ・インクのうち大豆に由来する成分は単に八%から一○%。
残りは他のインクと同じなのだ。 それでもソイ・インクを使おうとしたのだが、その仕事には四色刷りが必要だった。
ソイ・インク使用は八%以上の大豆由来成分が含まれていなければならないが、条件を満たせるのは三色だけだったので、ソイ・インク使用できなかった」実際、工業を全くエコにできるものなど存在しない。 三コ商品」は、単に相対的にちょっとエコであるだけなのだ。

すべての製造工程は、どこかで天然の系に負担をかけているのである。 ある産業エコロジストいわく、両環境にやさしい』などという言葉は使うべきではない。
製造物である以上、すべからく相対的にましであるにすぎないのだから」こうした工業がもたらす負担は、原材料採掘から製造、流通とステップごとに価値が付加されていくというバリューチェーンのコンセプトの巾で、これまで兄逃されてきた。 だが製品のLCAをやってみると、量的にはっきりする。
企業が生むこうした環境負担の検査は、いわば「奪バリューチェーン」と呼ぶべきものかもしれない。 LCAによってどこでどんな負担が発生しているかがわかれば、改蒋して、その商品が負っている環境負荷を軽減できるかもしれない。
製品のライフサイクルを通じての価値創造と負担を把握し、差し引きできるようになれば、本当に環境にやさしい商品づくりができる。今ではあらゆる業種の大手企業でも環境志向を強め、またそんな消費者も増えている。 それだけに、サプライチェーン全体、製品のライフサイクル全体を改韓したらどうなるかにステイタスプロセスついては異論はないだろう。
エコは状態ではなく過程である。 「エコ」は形容詞ではなく、動詞でなければならない。
実際に環境負担の少ない製品づくりができるようになれば、エコ商品づくり」に実質が伴うようになる。 ほぼすべての人は商賊の其の環境負荷を知らないまま買い物をしている。
そうなってしまうのは、主に買い物などの本当の環境負担がわからないからだ。 いわば「知らぬが仏」だが、いまやこうした知られざる負の影響はおよそ仏どころではすまなくなっている。
ひそかに人々や地球環境を傷つけているのだ。 電気のスイッチの向こうの発電所の環境負荷を見通して見てほしい。

身のまわりの製品の排気や人体に取り込まれる様子を、分子レベルで思い描いてみてほしい。 サプライチェーンの源流までたどれば、日々享受している生活の真の負担に樗然とするだろう。
市場は魔術師のような手際の良さで迫ってくる。 私たちは本当の影響を知らず、知らないということにさえ気づいていない。
そんな「裸の王様」であることが何よりの問題なのだ。

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